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2016.06.22

高齢者支援に地域色

こんにちは、サウンド・ライフ・サポートです。6月22日付けの毎日新聞に「高齢者支援」に関します記事が掲載されていましたので、ご紹介させて頂きます。 <高齢者支援に地域色> <厚労省 「共生社会」推進へ> <日常生活で需要増加> 塩崎恭久厚労相が20日に「地域共生社会」の推進を表明したのは、医療・介護制度だけでは高齢になってから安心して暮らすことが難しい状況を映し出している。人口減少や独居高齢者の増加を背景に、買い物やゴミだしといった日常生活で支援の必要なケースが増えており、厚労省は、地域の自主性を促すために制度化を目指すことになった。 化学関連工場を数多く誘致し、日本初の石油化学コンビナートを形成した三重県四日市市。塩崎氏が視察した三重西地区は約40年前に造成され、コンビナートで働く人らが住み着いた。当時、20~30歳代で新築住宅を購入した住民も今は60~70歳代になり、同地区の高齢化率は35%と全国平均を10ポイント近く上回る。 核家族化が進み人間関係が希薄になったことに地域住民が危機感を覚え、3年半前に「ライフサポート三重西」を設立。市内を拠点に活動する社会福祉法人「青山里会(せいざんりかい)」などと連係し地域内の高齢者支援の取り組みをスタートさせた。 地域住民や青山里会の社会福祉士が地域の人が何に困っているのかを調べた上で、ゴミだしや庭掃除、配膳、買い物送迎など必要な支援を八つに類型化した。 高齢者だけでなく障がい者も支援対象に広げ、空き店舗を活用して地域の居場所作りにも励み、「地域共生社会」づくりへと取組が発展した。 ライフサポートに参加しているのは同地区約1900世帯の約1割の約190世帯。このうち2割がサービスを希望し、2割の世帯がサービスの提供に応じている。 サービスが利用できるのは65歳以上の高齢者か障害者だ。利用料は1時間あたり約600円。利用者負担の他、地域で支え合う仕組みづくりのための国の補助金で賄っている。2015年3月から今年2月のサービス件数は665件で、最も多いのがゴミだし(311件)。配膳は185件、家具の移動や清掃など住宅内外での作業が116件だった。  こうした生活支援に関し、介護の必要度の低い「要支援」向けのサービスの一部については、全国一律ではなく市区町村ごとに実施する「総合事業」に17年度までに移行することが決まっている。総合事業では、事業費総額に制約があり、費用軽減のためボランティアやNPO(非営利組織)の活用が想定されている。  ライフサポート三重西も来年度から四日市市の「総合事業」を担う予定で、引き続き日常生活支援のほか、今秋から介護予防のための教室を開設することを目指している。  ライフサポート三重西で事務局長を務める菅瀬博文さんは「利用者は年々増えてきて成果も出てきている。今後は、目的としている在宅生活続けていくためにも総合事業を成功させたい」と話す。 <財源抑制 透ける思惑> 鏡諭(かがみ さとし)・淑徳大学コミュニティ政策学部教授(自治体福祉政策論)  住民の自主的な活動が増えて、地域の支えが豊かになりサービスが充実するのは歓迎すべきことだ。しかし、国が「地域共存社会を掲げる背景には、住民やボランティア、社会福祉法人に支えてもらい、少しでも社会保障費の財源を抑えたいとの思惑が透けて見える。  こうした住民主導の取り組みを市町村の事業として実施することを悪いとはいえないが、介護のプロがやっていたことを「安いから」「受け皿がないから」といって住民に任せれば、質の問題が出てくる恐れもある。  [平成28年6月22日付け毎日新聞より] ~~住民主導の取り組みは大切ですね。「ライフサポート三重西」さんは高齢者だけでなく障がい者も支援対象にされていて、支えあいの体制が整備されていますね。~~ 当法人のグループ内には、精神障がい者社会復帰施設「こんごうホーム」があります。当施設は一番の売りである「人間力」を持って、利用者様に社会で自立していただくための訓練を行っております。ご紹介させて頂きます。 【こんごうホーム】 http://seikenkai.or.jp/kongouhome.html