SLSはEAPを越えたシステムです。

SLSはEAPを越えたシステムです。

精神科医の診療は、聴くに始まり、聴くに終わります。労働時間が長いことや職場の人間関係がうまくいかないことなど、仕事にまつわる悩みで心のバランスが崩れてしまう人も数多く診てきました。年々多くなってきているような気がしますね。年齢も職業も多岐に亘りますが、多くの患者さんを診てきた経験から感じることがあります。それは、ひとりの従業員の問題ではないのではないかということ。問題を掘り下げてみると、会社全体の問題を孕んでいることが多いのです。勤務時間が長い、人が少ないからひとりで多くの業務をこなさなくてはいけないといった問題は、明らかに個人の問題を超えているでしょう。でも、ひとりで悩んで心を壊してしまうケースが多々あるんです。

会社にとって耳の痛い話もあるかもしれませんが、従業員個人の問題ではなく会社の問題として受け止めれば、誰も不幸にならず、会社の業績も上がるのではないかと思うのです。
発病予防のために会社全体の問題をキャッチし、会社にフィードバックできるのがSLSの利点。
また発病者のケアも臨床心理士、精神保健衛生士、作業療法士や産業医と情報を共有しながら行っていきます。どんな場合でも、罹患者ひとりのケアではなく、会社の健康度を上げる視点で取り組んでいきたいと考えています。


真木 修一│SHUICHI MAKI
一般財団法人 成研会附属 結のぞみ病院 院長
精神保健指定医・日本アンチエイジング学会専門医・温泉療法認定医